大分キャンパス「卒業式」
3月17日（土）、小雨のパラつく大分市では、朝から大分県民40年来の夢、高架化された「新・JR大分駅開業」のセレモニーなどで大分駅周辺部はものすごい賑わいでした。
そんなビッグなイベントの行われた日、3月17日は大分キャンパスにとっても最大の「記念日」でした。
「平成23年度大分キャンパス卒業式」
この日のために、在校生やキャンパススタッフをはじめ卒業生も一緒になって、みんなで準備を重ねてきました。
当日の朝、ハンドベル部は8：00に教室に集合して、最後の「朝練」で本番の最終チェックをし、9：00前には在校生みんなで会場設営開始!!
会場のイス並べから
飾り付け、機材の準備や案内板の設置、受付の段取りなど・・・
みんな朝から全力で走り回って、なんとか準備完了!!
開場まであと5分というところで、大分キャンパス「恒例の」全員での円陣が組まれました★
実行委員長のHくんの号令で、
「みんな!! 今日は最高の卒業式にするぞ!! いくぞーーー!! おーーー!!!」
みんなの気持ちがひとつになり、いよいよ「卒業生入場」です!!
会場の皆さんからの万雷の拍手を受け、卒業生達はみんな堂々とした表情で入場しました。
学院長からの式辞、
来賓の方々から、心温まるご祝辞を頂き、
卒業生もその言葉の重さを、グッとかみしめていました。
ご祝電の披露も終わり、
いよいよ卒業生の「見せ場」である、「卒業証書授与」が始まりました。
ひとりひとり、名前を呼ばれ
引き締まった表情で学院長から卒業証書を受け取る姿に
この3年間の大きな成長を感じ
嬉しさと誇らしさがこみ上げて、
胸がいっぱいになりました。
また、卒業証書授与の後、引き続き「学院長特別賞」の授与が行われました。
この賞は今年度から創設された卒業生の中の「MVP」で、在学中に特に秀でた活動・成績を収めた生徒へ贈られます。
今回は、在学中に10を越える「検定資格」を取得し、その資格を活かし専門学校でさらに自分の能力を高めることを決めたMさんと、
初代生徒会長として、強いリーダーシップで全校生徒を引っ張り、またH23年度写真コンテスト「民家の甲子園」大分県大会では代表として大分キャンパスを大分県大会準優勝に導いたKくんが受賞しました。この2人の受賞に関しては、卒業生もみんな納得の受賞のようで、会場からは大きな拍手で祝福されていました。
その後は、Kくんのお母さんから保護者代表として謝辞を頂き、
ご家族にとって、どれほどこの日を迎えることが出来たことが素晴らしいことなのか、改めて思いをめぐらせることができました。
そして・・・
この日のために自分の思い、全校生徒の思いをこめた在校生代表「送辞」
在校生代表Hくんは、すべての人たちの思いをそのことばに乗せ、しっかりと卒業生の心に届く素晴らしい送辞を送ることができました。
その送辞を受け、最後に卒業生代表「答辞」・・・
卒業生代表で学院長特別賞も受賞したKくんの答辞は、
途中からはKくんの涙と会場全員の涙で言葉にならない分、その思いの重さが伝わってくる本当の「こころの答辞」でした。
全員が感動の涙にくれている中、会場では最後に大分キャンパスでの思い出のシーンをつづった「思い出のDVD」が上映され、ひとつひとつのシーンにみんな自分の思い出を重ねていました。
DVDの感動も覚めやらぬ頃、次は大分キャンパス「ハンドベル部」による演奏です。
この日のためにハンドベル部は毎日のように練習を重ね、最高の演奏で卒業生を送るために本当に一生懸命頑張ってきました。また練習から本番当日まで、数々のアクシデントに見舞われながらもメンバー全員で助け合ってきました。
ハンドベルの繊細な音色で奏でるメンバー全員の息のあった「涙（なだ）そうそう」と「花」は、間違いなく今まで見た中で最高の演奏でした。
そしていよいよ「卒業生退場」となる頃・・・
いきなり卒業生代表のKくんが司会の野仲先生の方へ駆け寄り、少し時間が欲しいとお願いしてきました。
私を含め、先生方も突然のことに驚き、Kくんの熱意に負け少しの間式を中断していると・・・
控え室から花束を持ったKくんが現れ、
「ここで卒業生全員から、どうしても先生方に感謝の気持ちを表したくて、みんなでお金を出し合って用意しました。どうかこの気持ちを受け取って下さい!!」
キャンパス長の立川先生がKくんから花束を受け取り、万雷の拍手で迎えてくれる会場の皆さんへ本当に嬉しそうに満面の笑顔を見せていました。
そして最後に「閉式の言葉」
厳かな式も終わりを告げます。
と、通常はここで卒業式が終了・・・となるはずなのですが、大分キャンパスの卒業式はこんなもんでは終わりませんよ～（笑）
在校生達がすぐに会場のレイアウトを変更して、これからは在校生による手作りの「卒業生を送る会」に突入です!!!
保護者の方々や来賓の方々にもそのまま会場に残って頂き、堅苦しくない生徒による手作りのイベントを楽しんでもらいました。
会の進行（司会）も在校生達がして、時にはすべり倒しながらも卒業生のために一生懸命笑顔で頑張りました。
最初は「DVD」の上映
式の最中に流れた「思い出DVD」とは別に、在校生たちが自分達で撮影した記念のDVDを見てもらいました。
在校生や先生達が出演し、大分キャンパスでの1日の生活を描いた「マインの1日」では、細かいところに卒業生達を笑わせるような演出を入れながら、面白おかしく大分キャンパスでの生活を伝え・・・
その後は、大分キャンパスに関係のある色んな方々から卒業生へ向けての「メッセージ」を在校生がインタビュー形式で伝えました。
会場からは笑いも起こり、なんだかみんなほんわかした笑顔になれました♪
次に、この日のために在校生や先生達がみんなで書いた卒業生全員分の「寄せ書き色紙」と、大分キャンパスでの思い出がいっぱい詰まった「卒業アルバム」、「思い出DVD」を在校生から卒業生へ手渡しました。
最後に・・・
保護者から卒業生への「お手紙」のお渡しです。
実は大分キャンパスでは、事前に卒業生の保護者に頼んで、生徒にはナイショで子供に向けた「お手紙」を書いてもらっていました。
卒業生からは感謝の気持ちのこもった「一りんのチューリップ」を渡し、そのお返しに保護者からはこころのこもった「お手紙」を渡してもらいました。
どの卒業生も少し照れながら、でもなんだか嬉しそうにしているその姿を見ていると、お手紙を書いてもらって本当に良かったなと思いました。
そして本当に最後の最後、いよいよ「卒業生退場」です。
会場から万雷の拍手を受け、卒業の自信を胸に秘め、みんな誇らしげな表情で会場を後にしていきました。
今日の卒業式は、卒業生にとってどういう風にに心に残ったのでしょう。
嬉しい・・・
悲しい・・・
寂しい・・・
特に何も感じない・・・
まだ今はそんなものではないかと思います。
自分にとって「高校卒業」がどんな意味を持って、それについてどういう風に感じるかは、たぶん卒業してずっとずっと後にわかってくるものではないかと思います。10年、20年、いやもっと後かも知れません。
これからの人生、「すぐに答えの出ること」ばかりではないかも知れません。
すぐに答えが出なくてもあせらなくていいんですよ。
みんななら必ずいつか自分の力で答えが出せます。
私たちは今、みんなを送り出し、その顔を見て、そのことを自信を持って言えます。
「あせらず」
「自分らしく」
私たちはいつもみんなを応援しています。
